グラフィックデザイナーで画家の原田泰治さんが今月、81歳で亡くなったとのこと。
とても素敵な絵を描く大好きな画家だったので、とても寂しいです。
原田泰治さんは長野県の諏訪にお住まいの画家なんですが、いわゆる「素朴画」と呼ばれる、日本の原風景のようなものを描いた作品が多いです。
また、亀田製菓さんのお菓子の缶の絵を描かれたこともあります。
原田泰治さんとの出会い
さて、私はさだまさしさんのファン歴もうすぐ30年になるのですが、さださんが原田泰治さんの親友というか、たぶんすごく尊敬していたので、テレビ番組やラジオ番組でよく原田さんのことを話していました。
それで私も原田さんのことを知り、東京に住んでいたころは個展に出かけたりもしました。
話を戻します。
そんなわけでとても交流が深かったお二人。
原田さんが絵を描いてさださんが歌を作るという企画もありました。
そんな二人の合作となる本も出版されています。
原田さんの絵と、さださんの詩と、メロディー譜が掲載されたものです。
原田泰治さんとさだまさしさんと諏訪市のこと
原田さんが諏訪にお住まいだから、さださんも諏訪に住むことにしたようです。
当然かもしれませんが、地元では有名で、さださんのお宅も知っている方がいらっしゃいました。
その諏訪にある諏訪市原田泰治美術館は私にとっても大切な場所で、17年ぐらい前、当時まだ付き合い始める手前ぐらいだった夫を誘って美術館に行った思い出があります。
奥手だった私でしたが、なぜかどうしても夫に見せたかったんですよね~原田さんの絵。
本当に素敵だから、ぜひ検索してみてくださいね。
さて、そんな諏訪市原田泰治美術館を夫に見せたくて出かけた諏訪には、もうひとつ、大好きな場所があります。
下諏訪町オルゴール博物館「すわのね」。
以前は「奏鳴館」という名前でした。いわゆるアンティークオルゴールを展示している博物館で、重厚感のある素晴らしい音が間近で聴ける場所です。
大型のディスクオルゴールなどはとても大きな音がホールに響き渡り、音が降ってくる感じでロマンティックです。
そんなこんなで、諏訪大好きな私たち夫婦は、一時期は年に一回ぐらい行っていまして、「奏鳴館」時代のスタッフさんと友達になって、ずっと交流が続いています。
コロナ禍で出かけられなくて諏訪に行けないでいるので、早く収束してくれないかな~といつも思っています。
原田さんとの思い出
諏訪市原田泰治美術館、もう10回以上通っていますが、一度だけ偶然にもご本人がいらっしゃったことがありました。
たまたま用事があっていらっしゃったようでしたが、お会いして少しお話もさせていただくことができました。
とても気さくであったかい人で、一緒に写真を撮ってくださったり、買った本にサインをしてくださったり、本当に素敵な方でした。
今となっては貴重な体験だったなぁ、としみじみです。
その時の写真を久しぶりに見てみました。
懐かしいなぁ。
寂しいなぁ。
原田さんの絵の魅力の一つは、「色」。
原田さんが描く日本の風景は素朴であたたかい、田舎の日常風景だったりします。
農作業をしているおばあちゃんとか、外で遊んでいる子供たちとかが描かれていることが多いです。
自動販売機の文字とかすごいリアルに細かく表現されていて、そういったものをじっくり眺めて楽しむのが好きです。
でも、原田さんの絵の一番の魅力は、その「色」のような気がします。
例えば夕焼けのピンク色なんかは本当に美しい色なんです。
原田さんの絵を見ていると、そのままカラーセラピーになるんじゃないかと思います。
夕焼けのピンクは、「コーラル」かな。
コーラルの意味は、「優しさ」「あたたかさ」「愛」「共生」などです。
なるほど~。
原田さんの絵を見ていると、何となく優しい気持ちになったり、日頃の不平不満が小さいことに思えてきたりするのは、そういうカラーセラピー効果もあるのかな、と思います。
そう考えると、今の私がカラーセラピストを目指しているのも、原田さんの絵の素晴らしい色遣いを見て無意識に「色のチカラ」に気づいていたからかもしれませんね。
原田さんがくれた大切なメッセージ、これからもしっかり受け止めて生かしていこうと思いました。
ご冥福をお祈りいたします。
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